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- 妊娠中絶について
当院からのメッセージ
妊娠の継続・出産が、身体的・社会的な事情により断念せざるを得ない場合、中絶手術が選択されますが、体や心に少なからぬ負担がかかります。
パートナーの方やご家族、ご友人とよく話し合われてください。少しでもお困りの際は、当院にご相談ください。どなたとのご同伴でもご説明させていただきます。
当院が出来うる限りあなたを支え、体に負担が少しでもかからないように、そして心にも傷が残らないようにご配慮いたします。一人で悩まず、まずはご相談ください。あなたのお力になります。
中絶手術の一般的な流れ(自由診療)
1回目 診察・術前検査・手術予約
- 診察
- 先ず最終月経と経腟エコー検査にて妊娠週数を確認させていただきます。子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮内膜症、子宮奇形などの有無を確認します。手術を施行し、将来の不妊症(卵管狭窄や子宮癒着:アッシャーマン症候群)、前置胎盤、癒着胎盤、絨毛存続症の原因を作らないためにも、十分な診察をさせていただきます。
- 術前検査
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- 子宮がん、性感染症検査、血液検査、心電図検査をさせていただきます。
- 喘息や薬剤アレルギー、肝機能異常などの合併症のある方などに合った麻酔を選択します。
- 痛みを感じないようにする事は当然ですが、麻酔による合併症がおこらないよう細心の注意を払います。
- 当院では万が一に備え、蘇生に必要な設備も備えております。
- 手術説明
- 当院では掻爬(そうは)法および吸引法の双方で行っております。その詳細についてご説明させていただきます。
- 同意書のお渡し、説明
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母体保護法に従い提出が義務付けられております。
- ※ご結婚されておられる方、内縁の夫婦関係の方がおられる場合は、必ずパートナーの方の同意書(サイン、捺印)が必要です。
- ※但し上記以外の場合、パートナーの同意は必要ありません。
- ※未成年の方の場合は親権者や保護者の同意サインが必要です。
- ※初回診察日での手術は、術前検査の結果が揃わないため行っておりません。
- ※なお同意書も含め一切の個人情報は厳格に扱い、受診のあるなしも含め、一切のお問い合わせにはお答えいたしません。
- ※手術前に十分なご説明をさせていただきます。不安や疑問を解消した上で手術をお受けください。
2回目 術前処置(手術前日)
当院は手術前のラミセルまたはラミナリアという子宮頸管をゆっくり拡張する方法を行っております。未経産の方や帝王切開分娩の方、また高齢で子宮頸管の硬い方は特にこの処置が必要と考えております。この処置について当院では必要に応じ局所麻酔を用いてより痛みが少なくなるよう、配慮しています。
現在使用している拡張器具では、痛みはほとんどありませんので心配ありません。
3回目 手術当日
- 静脈麻酔により鎮静後、痛みを抑えた方法にて手術を行います。
- 手術時間は約5分です。
- 術後、2~3時間ほどお休みしていただき、麻酔が覚醒したら、手術後の状態を確認させていただきご帰宅していただきます。
4回目 手術後検診
- 術後1週間後(超音波等での子宮チェック)
- 診察により術後の異常が無いか確認いたします。
- 手術時の摘出組織の病理組織学的検査の結果を説明します。
- ※手術費用の追加料金はありません。
- ※但し子宮頚部異形成、Rh不適合妊娠など合併症をお持ちの場合、保険診療による追加費用が必要な場合があります。
- ※お連れ様も同席可能です。手術の説明から、術後の付き添いまでご希望にお応えいたします。
- ※手術後専用ダイヤル。当院診察時間終了後も緊急の場合の連絡を受け付けております。
- ※手術後、書類の保管にお困りの場合は当院にて責任を持ってシュレッダー処理いたします。
- ※高次医療機関への紹介
当院の医師は母体保護法指定医であり、緊急時にも対応できますが、必要と判断した場合は事前に説明させていただいた上で高次医療機関ご紹介させていただく場合もあります。あなたの体を最優先に考え、配慮いたします。
ご不明な点が少しでもございましたら、いつでもご連絡ください。
術前検査および手術費用等について
- 術前検査(税込)
- 14,500円
- 手術料金(税込/1回)
- 妊娠9週未満 費用115,000円
妊娠9週~10週未満 費用125,000円
妊娠10週~12週未満 費用165,000円 - 副作用
- 性器出血、子宮内膜炎等
初期中絶と中期中絶の違い
中絶手術は妊娠12週(妊娠3カ月)未満の初期と、妊娠12週(妊娠4カ月)以降の中期とでは手術方法がまるで違ってきます。妊娠12週以降に中絶した場合は、役所に「死産届」を出さなくてはなりません。
手術が可能なのも法律で妊娠21週6日までと決められており、満22週以降の中絶は禁止されています。まずは正しい週数を調べる為にも、ご来院されることをおすすめします。
妊娠12週を超える場合の中絶は中期中絶とよばれ、通常の手術による方法ではなく、薬剤により陣痛をおこし、出産形式で中絶を行う方法が一般的です。その場合は、陣痛(子宮収縮)発現に個人差が生じるため、通常2~5泊ほど入院せざるを得ないことが多いです。
当院で人工妊娠中絶手術を日帰りで行える可能週数は、妊娠12週未満までです。
妊娠12週以降は法律で、
- 死産届の提出が義務づけられています。
- 火葬による埋葬が義務づけられています。
埋葬を自ら行うためには、患者さま自身で許可なく胎児を勝手に運んだり、埋葬することはできません。必ず役所の許可書が必要となります。(許可書がないと死体遺棄となります。)このため専門の埋葬業者さんに依頼するかたがほとんどのようです。